惰性で洗剤を買っていないだろうか。惰性で衣料用漂白剤を使っていないだろうか。使い分けせずなんとなく柔軟剤を使っていないだろうか。
粉洗剤が昔のものである事には間違いはないが、昔のものだから今の液体洗剤より劣っている訳では無いのだ。
粉洗剤の最大の欠点は「粉が溶け残る事」だ。それ故に液体洗剤が発明されたのだろうか。私も粉洗剤を使い始めた頃はわざわざお湯で溶かしたものを使ったり、ペットボトルに入れて振り溶かしたものを用意したり、だいぶ工夫を重ねていた。しかし、槽洗浄のついでに洗濯機の説明書を読んでみると、現代の洗濯機にも粉洗剤の専用投入口があり、ここに入れることで溶け残りが衣類に付着する事を防止できる旨が記載されていた。実際に、真冬に洗濯しても溶け残りが付着する事は一切無かった。つまり、粉洗剤の最大の欠点は洗濯機の構造により既に解決されていたのだ。
となると、比べるべきは洗浄性能という事になる。これはほぼ確実に粉洗剤の方が勝っている。曰く、液体洗剤は液体故に洗浄能力が変質しやすく、安定しないので比較的洗浄力が弱いだとかなんだとか。確かに工場の油用石鹸も粉体で使用されているし、物質が析出・沈殿しない液体を作る事が難しいのも想像にかたくはない。
実際、使ってみた感想としても粉洗剤の洗浄力は比にならないほど素晴らしいと思っている。部屋干しをしても臭うことは無く、干すことを忘れてしばらく放置していても臭いが発生することも無い。柔軟剤を入れなければタオルの吸水力は最高潮を維持し続けているし、バスマットはホテルのバスマットのようにいい感じの硬さに仕上がる。クリーニング店の水洗いの時も粉洗剤を用いているようだ。
粉洗剤も各メーカーの各商品によって特性は異なり、漂白剤入りのもの、酵素入りのもの、蛍光剤入りのものなど、お好みのものを選ぶことができる。特に花王のアタック高浸透リセットパワーという洗剤はタオルやシーツを洗う事にとても適していて、漂白・蛍光・柔軟をしつつも強力に洗浄してくれるのだ。すっからかんに洗って乾いたシーツは、湿気のひとつも含んでいないようで、とてつもない軽やかさを感じることができる。
特にワイドハイターを常用しているのであれば、このアタック高浸透リセットパワーをおすすめしたい。この商品はワイドハイターEXパワーと共同開発して作られているので、洗剤に加えて漂白剤を買う必要が無くなるのだ。
洗い上がりがあまりにもスッキリしているので、柔軟剤を使う頻度も少なくなった。今思えば、液体洗剤の洗い上がりイマイチ感を誤魔化すように柔軟剤を使っていた気もする。すかんぴんに洗われて硬くなった糸を多少柔らかくするために、規定量の1/3くらいの柔軟剤を入れるとちょうど良い。香りもキツすぎないし、柔軟剤の蓄積による汚れの落ちづらさも気にする必要が無くなる。
そういえば、粉洗剤にしてから洗濯槽が汚くなりづらくなった。ダストキャッチャーの裏などは黒カビの温床になりやすいが、外側の槽も含めて綺麗な状態が維持されている。槽洗浄は月に1回か、2ヶ月に1回かそのくらいである。洗浄も専用の洗剤を使うのではなく、説明書通りにハイターを入れるだけだ。
粉洗剤を使おう!何も、使い始めたら今後一生粉洗剤を使わないといけない訳では無い。夏の水道があたたかい時期にでも試しに使ってみて欲しい。
私はあわよくば粉洗剤人口が増えて、新商品開発が活発になったら嬉しいだけである。
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