発芽

　やっと春がやってくるようだ。
ここしばらくはちっとも気温が上がらず、雨や曇りが続いていたため心がしぼんでしまっていたが、今日はやっとの晴れ間が訪れ、気温や気分が少し上がった。

　これは、２０２４年の１月からつい最近までの気象データ（府中）を昨年のデータと比較したものである。
昨年と比べると、今年は最低気温も上がりきらず、最高気温もいまいち鈍い温度を維持している。
昨年の今時期の写真を見返すと３月の中旬には山桜が満開になり、４月の頭にはソメイヨシノの桜吹雪が始まっていた。

　世間一般的に、桜で花見をするときはソメイヨシノの時期だ。
私はソメイヨシノに限らず、山桜などの白系の桜が全般的に好きだ。散りゆく時のまさに「桜吹雪」となす姿がなんとも儚く美しい。
しかし、よくアニメやイラストでは桜が桃色に描かれる事が多い。末席であれアニメ業界の背景に携わる仕事ををしている身からしてもなかなかに解せない表現だ。
昨年ころにこの謎について軽く調べた事がある。
どうやらソメイヨシノでも、開花してからはしっかりと桃色で、時間が経ったり気温が上がったり様々な要因を経て次第に白くなっていくらしい。
ということはここ最近の急激で早い春の訪れによってあらゆるソメイヨシノが白いものだと感じるだけで、旧来はもっと桃色だったのではないかとも考えられる。
この情報はきちんと調べたものではないので、自分自身まだ確定して納得しているわけではない。
今年は花見をして酒を嗜みながら、桜にまつわる学術書でも読んでみようかと思う。

　前置きはこのくらいにして本題に移ろう。我が家の３月播きプラグトレー（A）の面々もここ数日の暖房と今日の陽気で一斉に発芽を始めた記録だ。
下表はプラグトレー（A）の品種内訳と管理番号の一覧である。

　今年発芽させるものは、プラグトレー順にA,B,C…といつ蒔いたものかわかる識別記号を設定する。その次に、購入伝票順に割り振ったナンバー。ミックス種を選別して取り出した種はそのうちの1,2,3…。そして、プラグトレーの列の一番上の左から品種ごとにプラグ番号1,2,3…。こうしてできた　Ex）No.27-5_29　という管理ナンバーを基に管理していこうと思う。
　伝票順ナンバーはこちらの記事に記載がある。

　この画像は本日時点での発芽状況の抜粋写真である。
全てのプラグとまではいかなくとも、全品種にて発芽したプラグが確認された。
一昨日ほど前に発芽が確認できたルピナスとファセリアは、日照不足のためかすでに徒長していそうな様子だ。
明日は曇天予報だが、その後は来週の半ばまでは晴れの予報だ。ここでなんとか日の光を浴びて欲しいが、あまりにも光量が足りない様子であれば来週末頃に押し入れに眠っている育成ライトを掘り出して配線する必要がありそうだ。